戦国BASARA

□こんな日も
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「―――ら!幸村!」
「うえ!?」
政宗の顔が大きく映し出されるのに驚いた俺は思わず奇声を漏らした。
「大丈夫か?」
「え?・・・あ、はい」
離れていく顔に少しの寂しさと安堵を感じる。
途端、ふわりと左手が温かくなった。
「ま、政宗殿っ・・・。」
「いいじゃねぇか少しくらい。
どうせこの雨だ。バレやしねぇ。」
そう言って不敵に笑う。
「うっ・・・。」
返答に困っている俺の手をぎゅ、と握り締める。
非道い。
こうされれば俺は逆らえないことをしっているのか。
否、知っててやっていることであろう。
しかし負かされたまま黙っていられるほど俺は大人しくない。
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