戦国BASARA

□でも、綺麗で
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ふわり、と風が吹き抜ける。

舞い散っていく桜。

なびく髪。

すごく、 

「政宗殿!すごく綺麗でござる!」

「ah?あぁ、そうだな。」
「ちゃんと見てるのですか?」

「あ、当たり前だろ?」

「本当でござるかぁ?」

「んなことより、団子食おうぜ、団子。俺の手作りだ。」

「政宗殿特製の団子でござるか!」

途端、目を輝かせる恋人に政宗は苦笑する。

幸村とは前世からの付き合いだ。

一旦死に別れるも、400年たったいま出会い、前世と同じように惹かれ合い、思いを告げ、こうして付き合うことになった。

今日は付き合って初めての花見だ。

料理にも手が入るというもの。

しかし、その丹精籠めたものが目の前の彼によって物凄いスピードでなくなっていく。

その様子を偶然近くに居た昔の従者に見られたらどんな小言が飛ぶだろうか。

「まひゃむねひょのは、はへひゃひほへほはるは?」

「口ん中のもの全部飲み込んでから喋れよ…。」

呆れながらそういうと、すぐに飲み込もうとする彼。

「政宗殿は食べないのでござるか?」

「俺は、あんたが食ってるの見てるだけでいい。」

勿体無い、と話す彼を微笑みながら見つめる。


さっき、桜に囲まれた幸村はとても綺麗だった。

でも、桜のように消えてしまいそうにも見えた。


 でも、綺麗で


桜も人間も儚い命だ。

だからといってこの幸せを手放すつもりはない。

ずっと、ずっと大切にしていきたい。


《再び結ばれた二人に幸せを、》 
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