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□接合する幸せ
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「ハァ・・・ハァ・・・。」
なんとか撒いて路地裏に逃げ込んだが余りにも動揺してしまい、完全にあがっている息。
これならば、見つかったとき間違いなく逃げられない。
「な、んとか、撒いた・・・みたい、だな。」
お願いだから見つからないで。
そんな願いも、
「ん、なワケ、ない、でしょ・・・。」
打ち砕かれた。
左から聞こえる声に動かなかった身体が嘘のように言うことを聞いた。
「――っ。」
逃げようとするが後ろから引かれ、進めない。
疲労は相当のようだ。
《逃げられない》
そう悟った瞬間だった。
「なんで逃げるのさ。」
核心を突く言葉。
「そっ、れは・・・。」