聖禍学園記
□空の恋模様
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分かっているんだ。自分のせいだってことは。
でも、仕方ないじゃないか。
こうすることでしか、あいつは俺を見てはくれなかったんだ。
あいつはクラスの真ん中にいて、いつも皆がそばにいて、小さな頃から一緒にいる俺の事なんて全く視界にないようだった。
あいつの好きなものだって、理解しようとした。
甘い物が大嫌いだったけど、あいつがそれを好きなのは知っていたから。
頑張ったんだ。すごく。
勉強なんかより、頑張ったんだ。
好きだったから。
だけど……
、