二次創作

□コイシテル 
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 暗い森の中の廃墟小屋。光源はもはや満月の月明かりだけの世界。闇と音とたまに洩れる声が、その空間を卑猥に彩る。微かな吐息に掠れる囁き、そして粘着質な水音。

 「感じているのか。」
 「………………っ、ぁ」

 緩急をつけた私の指の動きに、身もだえして感じている。胡鶴が動くことで、縛りつけてある柱がぎしぎし、と声を出さない奴の代わりに悲鳴を上げた。唇の形が歪むのを止めることが出来ない。こいつのこんな姿を見ることが出来て、いつになく興奮している自分を止められない。あれだけなんだかんだと危険なめにあっているくせに、その肌は傷ひとつなく、まろやかで白い。
 その肌に口づけるように唇を寄せた。
 自身を弄られることで、敏感になった肌は、微かな呼吸でさえもその快感を隠せずにいるらしい。ぴく、と肩を震わせたその姿にさらに暗いものが頭を擡げた。
 くちゅ、くちゅ。
 優しく撫でるように、こするように、虐めるように。先走りで濡れたやつを追い詰めてゆくのは楽しかった。

 「、か、めっ………なんで、………っ、ぁ、…………なんで、んなこと!」
 「さぁ?わからんな。」
 「たの、………やめろ、って」
 「無理だ。」

 ぬる、と舌でやつの首筋をなめあげる。いつもどおりの派手な柄の乱れた着物の隙間から見え隠れする肌が白くてそのコントラストが美しいとまで思ってしまうなんて、私も末期だ。

 「ふ、ンゥ…………っウ」

 唇を噛み締めて声を堪える。だが、声を出すだけが色じゃない、なんてことをこいつがしるはずがない。その声を堪えているからこそ洩れる吐息のカケラが、その羞恥の姿が、暗い興奮を呼び起こす。












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