まほろく

□第3精 紅色の夕霧
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 どうしても、逃げられなかった。
 あの、優しい瞳が
 忘れられなくて。

 また、私をいつか見てくれると
 信じていたから、
 逃げられなかった。


 なんて、臆病で、馬鹿な、女。



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