リクエスト夢
□誰が好き? 後編
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柏「ありがとうございます!本当に助かりました!」
暴漢から助けてもらい家まで送ってもらっている
「怪我はありませんでしたか柏木由紀さん」
柏「私のこと知ってるんですか?」
「知らない人の方が少ないと思います(笑)」
笑いながら答える
「それに姉がいつもお世話になってますから」
柏木「お姉さん?」
覚えがない柏木
それに気づいて
「あ、まだ自己紹介してませんでした、北原真也です」
柏「北原…ってもしかしてきたりえの弟さんですか?」
「はい」
きたりえに話しは何度も聞いていたが実際に会うのは初めてだ
柏「きたりえから話しは聞いたことがあります。
確か陸上をやっているって」
「はい。短距離を専門にしてます」
真也の格好をよく見るとジャージ姿だ
柏「もしかして練習中でしたか?」
「はい。大会が近いので少し走り込みを…そしたら偶然…不幸中の幸いってやつですかね」ニコッ
柏「///」
不意に見せられた笑みに赤くなる柏木
「柏木さんどうかしましたか?」
柏「な、何でもないです///」
暗かったため真也はその変化に気づかなかったようだ
「そういえば柏木さん…」
柏「由紀」
「え?」
柏「柏木さんじゃなくて由紀って呼んで」
「でも…」
柏「私も真也君って呼ばせてもらうから」
いつの間にか柏木はタメ口になっていた
「分かりました。由紀…さん」
さすがに呼び捨てにはできずさんを付ける
柏「うーん…ま、今はそれでいいか」
本当は呼び捨てが良かったが名前で呼んでくれたので良しとした
柏「あ、ここが私のマンションだよ」
話していたらいつの間にか家に着いたようだ
柏「真也君今日は本当にありがとう!」
「いえいえ、もうこんな時間にあんな道通っちゃだめですよ」
柏「うん。今日みたいなのはこりごりだよ」
柏「でも真也君に会えたのは良かったな」
小さく呟く
「何か言いました?」
柏「何でもない♪
そうだ!真也君のアドレス教えてよ」
「いいですよ」
そしてお互いの連絡を交換し今に至る