その他
□焼きもちやきな貴方。
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「なぁ、神童。俺なんかした?」
そう言うと、心配そうな表情を浮かべて霧野が近づいて来た。
ーあぁ、なんてこいつはわからず屋なのだろうか...
俺は霧野の鈍感さについ苛々してしまう。
そして出た言葉が、
「...うるさい。」
「えー?何だよそれ。やっぱり俺何」
「黙れ...」
..という素っ気ない言葉だった。
「だから、ちょっと待てって神童。話しを...」
「ついてくるな」
「いやだから..」
「放っといてくれ」
そんな言葉の投げ掛けあいをしながら、逃げようとしていた俺が辿り着いたのは屋上。
...逃げ場がない。
..どうしてこうなった。
何て頭の中で考えていると、
ガシッ
「な..!?」
「捕まえたぞ神童...さぁ、お前が何でそんな態度をとるのか理由を言え!!」
いつの間にか霧野に強く腕を掴まれてしまっていた。