暗黒世界
□Alone at last(★)
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一体どれだけの時間がたったんだろう・・・。
Alone at last
俺はあの日、一人で森を歩いてた。
久しぶりの休みで仲間もみんな一人一人自分のやりたいコトをして旅の疲れを癒していた。
たいしてやりたいことのなかった俺はただ一人になりたくて森へ行ったんだ・・・。
だが、それがいけなかった。
ブラブラ歩いていると背後に何者かの気配を感じ、振り返った。
「・・・っ!!」
次の瞬間、頭に鈍い痛みを感じた。
そこからの記憶は無い・・。
次に目覚めたとき、俺は真っ黒な闇の中にいた。
「・・・、ここは・・何処だ・・・?」
手は鎖のようなもので壁に繋がれているらしく自由に動くコトが出来なかった。
いつもの俺ならなんなく鎖を引き千切り、こんな所オサラバしているはずなのに身体がゆうことをきかない。
香が焚いてあるらしく鼻も使いものにならねぇ・・
・。
しばらくすると目が暗闇に慣れてきたのか、徐々に周りの様子が見えるようになった。
どうやらここは洞窟・・。いや、洞窟を利用した牢屋のようだ。
身体は先ほどよりは動くようにはなったが、力はまだ戻ってはいない。
「・・・畜生・・・」
弱々しい犬夜叉の声が光りのない闇に響き渡る。