暗黒世界

□罪と心の闇(★)
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どうしてお前は笑っているんだ・・・。

罪と心の闇




犬夜叉。
母親は違うが同じ父親、同じ血をもつ兄弟。
しかし、今から50年前あいつはどこぞかの巫女に封印されたと聞いた・・・。

馬鹿な弟だ・・・。
人間などに心を許し、それが原因で封印されることになるとは・・・。


だがなんだ?
この心の奥底から沸き上がるこのまがまがしい感情は・・・。

「わからぬ・・・・。」














いったい犬夜叉が封印を解かれてからどれくらいの月日がたったのだろうか。

何度もあいつと剣を交えた。
だがそのつど私にはあの感情が沸き上がってくる・・・。
私は一体どうしてしまったのだ?

しばらくしてその感情の正体がハッキリした。






奈落を探し、森を歩いている途中あやつらをみかけた。
旅の疲れでもとっているのだろう。
私にはどうでもいいことだった・・・。
人間の1人や2人死んだとしても私には関係ない。

だが・・・どうして犬夜叉の事が気になるのだ・・・・・?


妖怪の血が流れている癖に人間と共に旅をしている犬夜叉。

あいつの隣にはいつもあの女がいる。
そして二人して笑いあっている。

ズキッ

・・・?なんだ

あの女が犬夜叉に触れる。

・・・ 止めろ、触るな・・・


そして犬夜叉もそれを受け入れる。

何故振り払わない。
何故そんな女に笑いかける・・・。
何故人間なんかとじゃれあっているのだ。



「何故私には・・・・・!!」

その時気がついた。この感情が何なのか。
そう、この感情はあの女に対する『嫉妬』。
50年前のあの時も・・・。


そうか・・・私は、私はあいつのことを・・・

「犬夜叉・・・」
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