マ王

□男のプライドはあっけない
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俺とグウェンが恋人になったのはほんのちょっと前。
恋人らしくキスもたくさんしたが、お互いそれなりに知識がある年齢。
相手を愛していればなおさら、自然とキス以上の関係になりたくなるというのが男心だろう。


渋谷有利原宿不利。
今夜男になります!



「・・・と思ったのに、覚悟決めたのに。何でこんな事に!」
「貴様が馬鹿な事を言うからだろう」
「馬鹿じゃない! 好きになった奴を抱きたいと思うのは変な事なのか!?」
「いや。だからといって、何で私が下なんだ。事に運ぶなら、普通に見てお前だろう?」
「抱かれるのだけは嫌だ!」
「それは俺も同じだ」


確かに経験から言えば、グウェンが上になるべきなのかもしれない。
でも俺だって立派な日本男児もとい、眞魔国男児。プラスα魔王!
プライドってものがそれなりに、いや、当たり前に存在する。
ヨザックと違って立派な上腕二頭筋は無いけど、子孫を繁栄する能力は俺にだってしっかり付いてるぜ!


「分かった」


しばらく悩んでたみたいだったグウェンが、何か思いついたように顔を上げた。
お、やっと分かって・・・。


「騎上位で譲歩しろ」
「分かってねぇ!」
「残念だがこれ以上は譲れん。沽券に関わる」
「騎上位って、何も解決してねーじゃん! むしろ悪化してんじゃん! 入れて自ら動くなんて、どんだけ大変な事かグウェン分る!?」


俺も知らないけど。


「大丈夫だ。私も手伝う」
「そういう問題じゃねーんだよ!」


グウェンって、こんなにボケたっけ?
いつもだったら、俺の言葉を優先してくれるのに。
やっぱりプライベートじゃ譲れない事もあるか。
だがこんな事じゃ俺は負けん! 先手必勝ってね。


「おりゃあ!」
「な・・・!」
「どーだっ。真っ向勝負じゃ勝てないけど、隙を突けば俺だっ・・・ひゃ!?」


グウェンの上に立てた事に喜んでいると、突然肌がゾワリと立つ感覚が襲った。
驚きを隠せないままその元凶へ視線を向けると、グウェンダルの大きな手が俺のパジャマをめくって腹部を触っていた。
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