other

□コラボ漫画にノックアウト
2ページ/3ページ

「何で目ぇ逸らすんだ?」
「誰でも逸らすだろーよ」
「あ゙あ?」


ひぃいい! また喧嘩始めたよこいつら!
何なんだ、ここはいったい何なんだ!


「ここどこだよぉ」
『はぁ?』


俺の呟きが聞こえたのか、一斉に3人の視線が突き刺さる。
痛い痛い痛い痛い! 止めて! 俺を見ないで!
なんかいたたまれない!


「な、何だよ」
「お前どっから来た」
「入国審査は受けてんのかぃ」


ヤバい、今度は俺がいきなり絡まれ始めたぞ!
どうすればいい、どうすればいい!
入国審査って何! そんなもん受けてる分けねーだろ!


「テメーまさか」
「入国審査って何だよ!? ここは日本なのか!? 何でタコイカ星人が歩いてんの!? だいたいあのデケー建物何だよ!」


若干息を切らしながら一気に聞きたいことを吐き出すと、神経を逆撫でするアホ面と対面した。


「何だよ」
「お前、どっから来た?」
「日本だよ。ここは」
「日本、江戸だが」
「……江戸? ここ江戸時代?」


や、やべぇえええええ!
俺タイムスリップしちゃったよ!
またチュウさんか! チュウさんのせいか!


「お前大丈夫か?」
「家とかどこでぃ」
「この時代に俺の家があるわけねーだろ! てか江戸進みすぎ!」
「家、ねーのか」


よく分からねーが、なんかかわいそうな子に思われてる気がする。
だって目が哀れんでるもん。半目だもん。


「……っち、しゃーねーな。仕方ねーから俺が預かってやるよ」
「え?」
「あ?」
「ありがとうございます!」


今目が有無を言わせなかった。
あの死んだ目がもの凄く怖かった。
やばかった。無駄にきらめいてた。


「入国許可云々はテメーらに頼むわ」
「何めんどくさいところだけ俺らに押しつけてんだあああああああ! 面倒みんなら全部みれや!」
「うっせーな! ちっせーこと気にしてんじゃねーよ! ニコチンコが!」
「ニコチンコじゃねええええええ!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ