銀魂

□作戦決行!
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俺は現在進行形で恋人がいる。
だがその恋人は、警察官の上、男である。
しかも犬猿の仲とも言われる相手。
上手くいくはずがない、とさんざん言われてから半年も経とうとしている。
まぁ、そこはいいとして。問題はその相手だ。
あの野郎は本当に、俺と付き合っている自覚があるのか!
1ヶ月に数えるぐれぇしかデートしてねーし、やってるデートもデートと言えねーし。
そして今だにキス止まりときた!
あいつは本当に男か!?


「くそっ、イライラする」


なんか、考えれば考えるほどイライラしてきたよ、銀さん。
この怒りをどこにぶつけたらいいと思う、銀さん。
あ、自分に聞いても意味ねーや。


「……こうなったら試してやる」


土方に愛情があるか、試してやる!
思ったが吉日。電話をそこらじゅうの奴らにかけまくった。
無理矢理呼び出すと、俺とイチャイチャするように指示を出す。
他の男とイチャイチャしてりゃあ、何かしら動きを見せるだろうと思ったからだ。


1人目、長谷川さん。


「はい、長谷川さんあーん」
「銀さん近い近い!」
「イチャイチャしなきゃ意味ねーんだよコノヤロー」
「本人に直接聞けばいいだろ!」
「それが出来たら苦労してねーんだよ」


文句を言われつつもイチャイチャしてみた。
これはいけるかと思った次の日、音信不通になった。
え、何で?


2人目、新八。


「銀さん……」
「新八くぅーん。人をそんなゴミみたいな目で見ないでくれる? 結構傷ついたんですけど」
「直接聞けば」
「うるせー!」


華麗に文句をスルーしながら、新八とイチャイチャしてみた。ら、その後数日間避けられた。
だから何でだ!
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