銀魂
□猫の日
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どーも今晩は。みんなの憧れ銀さんです。
いつもならもうちょっとボケる所なんだけど、今日はそうも言ってられない状況に陥っています、はい。
全ての事の発端は1時間前・・・
「帰ったぞー」
今日は珍しく仕事の依頼が入り、懐をあったかくして家へ帰った。
しかしそこに神楽達の姿は見当たらず、代わりにと、テーブルの上に置手紙があった。
「んだよ。銀さん寂しーな」
メモらしき紙を手に取り、一通り目を通す。
手紙の内容を簡単にまとめれば、こんな感じだ。
『銀さんへ。
出かけていたので手紙に書いておきました。
僕と神楽ちゃんは2泊3日、姉上達と旅行へ行ってきます。
しばらくお留守番宜しくお願いします。
新八より』
「俺1人除け者ですか。銀さんグレちゃうよ」
とりあえずやることも無いので、メモをゴミ箱に捨ててソファーに座る。
そのまま数分ボーっとしていると、視界の端に、プリンのカップが映った。
「お、ラッキー! これは食ってもいいよな? 文句言う奴も今日はいねーし」
スプーンで一口掬えば、プルプルと小刻みに揺れるプリン。
もはやこれは俺を誘ってるとしか思えなかったために、なんの戸惑いも無く口に含んだ。
「うめぇ。何だこれ、高級もんか?」
含んだ瞬間にプリンは蕩け、キャラメルの濃厚な味わいが口内に広がる。
生きてきた中で1番美味いプリンを食えた、そんな感じが俺を包み込んだ。
・・・こんな副作用さえ無ければ。