銀魂

□奮闘日誌by山崎退
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俺の名前は山崎退。真選組の監査官だ。地味とか言うな。結構大変な役職なんだよ?
そんな俺は、先日副長の相談を受けた。その内容というのは、


「最近世界の全てが銀色に見えるんだよ」
「はぁ」
「しかも食べ物全てあんこをかけた丼に見えやがる」
「良い脳外科紹介しましょうか?」
「しかも胸が詰まったようにも感じる」
「あんたは思春期の中学生か」


俺はとりあえず面白いことになってそうだったので、その場は保留に止め、今日からあの2人を観察することにした。まさかこんなところで仕事が役に立とうとは。
そんなこんなで今は電柱に隠れながら、旦那を見ているところだ。
ストーカーだって? 大丈夫。なんたって俺は地味男だからね! あれ、なんかしょっぱいよ?
まぁいい。旦那が次の行動を開始し始めたので俺も動こうと思う。


「あー、チョコレートパフェが食いてーなー」


どうやらあいも変わらず、糖分を欲しているようだ。いい加減にしないと、ホントに大変なことになるぞあんた。
お、向こうから誰かやってきた。えーとあれは・・・沖田さん!?
なんであんたがここにいるんだよ! 見回りは!?


「おー、沖田くんじゃん。なに、またサボり?」
「失礼ですぜ旦那。俺はたった今女子プロレスを見回ってたんでさぁ」


それサボりだよね!? 完全なるサボりだよね!?
てか隊服に血付いてるし! しかも微妙に隠そうとしたのか、擦った跡まであるんですけど!! 沖田さん、あんた参加したのか!
ほら、旦那だって眉間にしわ寄せてるよ!


「旦那、さっきそのパフェ見てやしたよね。奢りやしょうか?」
「いいだろう」


何が「いいだろう」だ! ダメに決まってんだろうが!
てゆーか、旦那簡単に買われたよ! ファミレスのパフェ1つで釣られたよ! いい大人が何やってんだ!
はぁはぁ・・・。やばい、観察してるだけでも疲れてきた。なんで俺こんなに突っ込んでんの?
って、あれ。俺の見間違いかな。沖田さんが旦那のケツをさわっ・・・。うん。
お? また旦那が誰かに気がついたぞ? 今度は誰・・・キタ――(゚∀゚)――!! ああ、やっと目的にたどり着いた。ありがとう。誰に礼言ってんのか分かんないけど。


「何やってんだお前ら」
「土方死ね」
「お前が死ね」
「げー、大串君じゃーん。なんでここにいるんですかー?」
「見りゃ分かんねーのか。見回りだ見回り。おい、総悟はその手を離せ」
「相撲取りのケツに首挟まれて圧迫死しろ」
「なにその死に方ぁあああああ!?」


あーあ、土方さんなってないな。ほら、旦那がほっぽとかれてつまらなさそうにしてるよ! 気づいてあげて!
あーくそっ、モヤモヤするなぁ。なんでおっさん同士の恋愛模様見てモヤモヤしてんのか分かんないけど。
沖田さんの方がよっぽど積極的じゃんか。このままじゃ旦那、沖田さんに取られちゃいますよ副長。


「なぁ、俺もうどっか行っていい?」
「えっ、いや、そうだな」
「なんだよ」
「旦那ー、俺とのファミレスデートゥはどなったんでぃ」
「あれデートゥだったの?」
「デートゥだとぉ!?」


デートゥってなんだよ、デートゥって。
これはもしかしなくても、世にゆう三角関係ってやつですか?
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