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□コラボ漫画にノックアウト
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俺は目を開けてそうそう、自分を疑った。
だって目の前にはあり得ない物がわんさかあったんだから。


「どこだここぉおおおお!」


なんか絵柄違うし、歩く人歩く人着物だし!
俺どうしたらいいの!? 浮いてるよね、俺。完全に浮いてるよね、これ!
誰か助けて、ホントお願いします。
というか、ヒメコやスイッチはどこ行ったんだ!


「……人間じゃないのも歩いてるしよ」


何なんだあれ。タコ? いや、イカか?
あれ、こっち向かってきてない?
これ俺ピンチじゃない?


「来てるぅううううう!」


錯覚じゃなかった! 来てるって、こっち来てるって!
なんかタコとイカが混ざった奴が来てる!


「助けてぇええええ!」


俺が発狂並みに叫びながら走っていると、黒い服の2人とぶつかってしまった。
おそるおそる顔を上げてみると、瞳孔がスゲー開いてる黒髪の男と出会った。
か、かもられるぅううううう!


「あ、あのすいません! ちょっと急いでて、前見てなくて」


言い訳してどうなるか分かんねーが、取り敢えずおとなしくしているよりはマシだ!
殴られたら殴られただ。どうせ盗まれる物なんて持ってねーしな。


「……気をつけろよ」
「はいっ、え?」


怒られるかと思いきや、意外に意外。頭をちょっと軽く叩かれただけで、怒られる事はなかった。
ちょっと見た目で決め付けた事に後悔した。


「おめぇ、男のくせに目でけーな」
「う、生まれつきで」
「おい、びびってんぞ」
「それは土方さんのせいでさぁ。土方死ね」
「テメーが死ね」


瞳孔開きさんの後ろの人が俺に話しかけてきたと思ったら、いきなり2人で喧嘩を始めだした。
俺はどうすればいいんだよ。
にしてもイケメンな2人だな。ムカつくぜ。


「何やってんですか〜、税金泥棒さーん」


今度は銀髪の男が出てきたぞ、おい。
なんか言ってたけど、この人たち、税金泥棒なのか?
俺が交互に男たちを見ていると、今度は銀髪の男と目が合ってしまった。
眼力に負けて、反射的に顔を逸らしちゃったよ!
空気が、空気が!
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