左目探偵AFTER
□魔女狩りのハジマリ
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「その後は、どうなったんですか・・・?」
「・・・捜査員たちは混乱した、私がいきなり事件の関係者になったのだから・・・。上層部からも疑いの目を向けられ、謹慎処分にもなった。」
「・・・・・・。」
「・・・その後、綿密な捜査により、私への疑いは晴れた。だが、事情を説明することは簡単ではなかった。姉さんのこと、両親の死、放火・・・」
「俺もわかります。・・・兄ちゃんのこと、福地警視に説明したんです。最初は信じて貰えませんでした。・・・何とか信じて貰えたのに・・・。」
俺と、小向さんは、状況が違う。でも、小向の気持ちも辛さも理解できる。
「福地・・・か。懐かしい名前だな。。・・・ここ数年は文書でしか交流しなくなった・・・。」
「たしか、福地警視も、貴方と同じ部署でしたよね?」
「ああ、そうだ。・・・私の部署は、私と福地の二人で立ち上げたようなものだからな・・・。」
「えっ?!・・・お二人で設立されたんですか?!!!」
俺は驚いた。部署を設立といえども、警察だ。それに・・・一度疑いの目を向けられた小向さんが、簡単にできるわけがない・・・。
「二人ではさすがにキツかったな・・・。まあ、上層部は私を特定の部署に閉じ込めて、動向を探るつもりのようだが。でも・・・福地も協力してくれなかったら・・・・・・」
「福地警視とはどのようなきっかけで出会ったのですか・・・?」
小向さんの話を聞いていると、小向さんは人員確保のためだけに福地警視と組んだようには聞こえない・・・。
「・・・・・・福地も、犯罪プランナーの被害者だ。」