左目探偵AFTER
□魔女狩り
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「ねぇ先生、俺の後ろのコイツ見て驚かないの・・・?
「えっ!?後ろ誰もいないよ?・・・・・・まさかその左目ってゆ、幽霊とかも見えるの(。。;)!?」
「あ、いやゴメン、冗談。気にしないで。ち、ちょっと先に車で待ってて!」
もちろん冗談なんかじゃない。俺は『左目』に聞いてみた。
「なぁ、お前もしかして俺にしか見えないの?」
「当たり前です。私の主は愛之助様ですから。」
「主にしか見えない・・・もしかして、兄ちゃんも見えてた?」
「いえ、私は夢人に捨てられた“モノ”ですから、見えてませんでした。」
・・・捨てられた?兄ちゃんに?
コイツの言うことは、所々よくわからない。初めて俺の前に現れた時だって・・・
「『左目』、俺に何か言いたいことあるよな?兄ちゃんのこと話すと“それは本当ですか”って聞いてくるし・・・」
「・・・それが私の言いたいことです。貴方は「愛之助!!急いでーっ。」」
先生の声が『左目』の言葉を遮った。加藤刑事は急いでいるようなので、とりあえず俺は城西署へ向かった。