Novel2

□ジャムパンを禁止2
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教授は、『じゃむぱん禁止令』を出されたあと、ただ茫然と立っていた。


「瀬川、教授固まったぞ。大丈夫なのか?」

「じゃむぱん禁止のショックが大きいだけです。でも治るまでは仕方ありませんので、早速鍋を始めましょう!」

「(教授・・・かわいそ。)」



いつもは教授を目障りだと思っている岩崎でさえも、同情してしまうようだ。



「じゃあまず肉焼くか!江藤、そこにある肉焼いてくれ。」

「わかりました。・・・瀬川、なんか沈んだ教授いるとやりづらいから、分室へ連れていけ。」

「分かりました。ほら教授、ぼーっとしてないで行きますよ!」

じゃむぱんじゃむぱんじゃむぱん・・・



死んだ魚のような『かわいそうな目』でなにか呟きながら、教授は分室へ行った。



「課長、肉焼けました。野菜とかも入れますか?」

「もう焼けたか!じゃあみんな、何入れたいんだ?」


どうやら入れたいものを持って来ていいようなので、みんなが口々に課長に言った。



「俺は得にこだわらないんで、にら持ってきました。あ、あと豆腐も。」

「なんか普通だな江藤・・・。テラは何持ってきたんだ?」

「俺も極めて普通で・・・マロニーちゃんとマロニーくんとマロ・・・」

なんか銀○のお妙さんみたいだな。クリスマスの。


「寺西・・・なんかマロニー関連だけで鍋埋まりそうだぞ(汗)」

「教授は虫歯だから、柔らかいものがいいかと・・・」

「(いや、それは歯の悪いお年寄りの方の為の具材じゃね・・・?)」←他全員



そんなこんなで、鍋が完成したようだ。教授も少し『こっちの世界』に戻ってきたみたいだし。
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