ストロベリーナイト
□ストロベリー無いと
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「主任、よろしければこれどうぞ。」
そう言って菊田は私に、手作りであろうショートケーキをくれた。
「菊田が手作り?!ショートケーキ?!」
私は菊田に、“お肌”発言したときのような衝撃を覚えた。正直、菊田は料理しなさそうにみえたし・・・。
しかし、一つだけ気になることが・・・
「ねぇ菊田。・・・苺は?」
「すいません、今は苺が旬なので売り切れてました・・・。」
なるほど、だからクリーム塗り付けただけのケーキになったのか。
だが、これはあまりにも殺風景すぎる・・・。
「菊田、何か他のもので飾ろうとは思わなかったの・・・?」
「いや、アラザンとかカラースプレーのコーナーって行きづらくて・・・f゚_゚;」
そのコーナーに行くのを躊躇うわりには、ケーキ作るのか・・・。
「それに、他の奴は気にせず受け取ったので、主任も気にならないのかと・・・。」
これ班の他の奴にもあげたのか!?
・・・みんなきっと驚いたに違いない。