左目探偵AFTER
□もう一人の弟
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「はぁぁぁああ?!」
俺は驚きのあまり、叫んでいた。加藤さんも先生も口を開いたままだ。
・・・忘れてたけど、『左目』に至っては落ち込んでしまい、体操座りで『の』の字を書いていた。
「いや、すまない。犯罪計画が何となく女性的だったから・・・それより、パソコンの事だが・・・。」
俺達はすっかり忘れていた。小向さんは自分の部署の捜査に必要な『兄ちゃんのパソコン』を取りにきたのだった。
小向さんは兄ちゃんのパソコンを指さして言った。
「それを捜査に役立てたいのだが、部署に持ち帰っていいか?」
「ええ、どうぞ。愛之助君、取ってくれるかな?銀のパソコンの隣。」
俺はパソコンを取り、小向さんに渡した。そして、
「小向さん、無理なのは分かってます。ですがお願いします、そのパソコンのバックアップをさせてください。捜査に協力したいんです!」