左目探偵AFTER
□もう一人の弟
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「ここ最近、犯罪プランナー達が起こした犯罪は、きっと姉さんが計画したんだろうな。」
「いえ、それは・・・」
加藤さんは小向さんに反論しようとしたが、言葉を濁した。・・・俺に気を遣ってくれているんだ・・・。
「小向さん、最近三ヶ月間に起こった犯罪は、兄が計画したものです。」
「えっ、そうなのか?」
「全てがそうだとは言えません。しかし、誘拐・新郎親子の殺害は間違いないと考えてます。」
兄ちゃんは、地下基地にいるとき電話してきて言った。“俺の計画は全て繋がっている”と。
でも、後半に起こった事件は、関係ない気がする。
「・・・お前のお兄さんは、その・・・・・・」
「・・・何も遠慮せずに言ってください。」
俺はきっと、兄ちゃんの事を悪く言われると思った。しかし、小向さんはおかしなことを聞いてきた。
「・・・本当に、男?」