四天宝寺の七不思議くん

□見ている
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コケシ人形編




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白石side



どうも、四天宝寺テニス部部長の白石蔵ノ介です。



今回は俺が体験した不思議な出来事について話そうと思っとります。





それは数日前の出来事でした。


俺は今日も張り切って部活を
しようと自分用のロッカーを開けました。


するとロッカーの中には何処かで
見たことあるようなコケシがありました。




よく見るとそれはオサムちゃんのコケシ人形でした。


ロッカーに入れておくと非常に邪魔なので俺はコケシを
退けようと持ち上げました。


結構乱暴に持ち上げたので頭の部分が落ち何処かに
転がって見失ってしまいました。

オサムちゃんのコケシ人形だから
別に気にもせず俺はコケシ人形の頭を探しませんでした。



胴体を机の上に置いて俺は部室を出ました。





でも…


あのコケシ人形は普通のコケシ人形では無かったのです。




俺が部活をしている最中ずっと視線を感じました。
最初は何かの勘違いだと思って特に気にしませんでした。


ですが部活が終わり着替える為にロッカーを開けると…








頭だけがロッカーの中に入っていました。




胴体は俺が机に置いたままで動かされてはいませんでした。



頭は確か下に落ちたはずです。



それにコケシ人形が俺のロッカーの中に置いてあったことを誰にも話していません。



後からオサムちゃんにコケシ人形のことを聞いたら
それは自分のコケシ人形ではないと言われました。




ではこのコケシ人形は誰のもので何故俺の所に戻ってきたのでしょう?




それはコケシ人形本人にしか分からんことです。



それから俺はいっときロッカーを開けると毎日のようにコケシ人形と対面しました。









(さて、次は誰のロッカーに現れるでしょうか)



END

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