10000Hit記念小説

□催眠術
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「にゃん




催眠術は恐ろしいわ…。







――――――
白石side



今日は日曜で部活も休み。おまけに家族は金曜から旅行。俺は部活やからと置いてかれたわ。

ホンマに酷いわ〜。


そんで一人でおるのも暇やから金ちゃんを呼んで二人で家でゴロゴロ。



「白石〜のどかわいた〜」

「ん、ちょー待っとってな」




俺はジュースを取りに読みよった雑誌を閉じ、キッチンに行き
冷蔵庫の中から100%のオレンジジュースと棚から二つコップを持ってまたリビングへ。

すると



「うわ!」



足元に赤い物体が転がっとった。すぐに気付いて避けたからコップを落とさずにすんだわ。
テーブルにジュースとコップを置き改めて物体に目をやる。

よく見るとそれは金ちゃんで床でゴロゴロ動きよる。




「金ちゃん服汚れるで」


「にゃ…!」




??


今なんて言いましたか?



「金ちゃん?」

「にゃん」



はいーー??!!!



え…どないなっとん?!
誰か説明してや!!



今だにゴロゴロと動く金ちゃんが机にぶつかり
テニスボールが落ちた。

コロコロと転がるボール。



「にゃ!」


バシ!



こ…この行動は…



「猫?!」



ボールを拾い上げ遠くに投げれば猫まっしぐらな行動。ボールを手で弾いて遊んどる。


するとさっきまで金ちゃんが見ていたであろうテレビには
『超催眠術SP!!貴方も催眠術にかかちゃう?!』
という番組が…



原因はこれかー!!!
何がかかちゃうやねん!!


しかも催眠術にかかっとるタレントはただ『にゃー、にゃー』
行って笑われとるだけ。
けど金ちゃんは見ていただけで完全にかかり今や完璧な猫や。


いや…どちらかと言えば子猫やな。





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