BLOOD KNIGHT

□初めての任務
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汚れをしらない少年は


この世界の



醜く邪悪で



痛みと闇しか存在しない世界を



どうその瞳に写す




―――――




「毎日、毎日勉強ばっかりで疲れたわー」





ワイは今日もみっちり勉強づくし。
レベルの高い内容やから着いていくのに必死で応用編とかなったらボロボロ。



でも今日は終わりやー。



今日は学校が早く終わったから教室で勉強したんや。早く寮に帰ってゆっくりしたいわ。





「なぁ白石、なんか校長に呼ばれとらんかったか?」


「ああ、せや今から行かなアカン」




校長か〜。最近見てないな。なら今日は白石と一緒に食えんのか。





「金太郎くん、何しとんねん。自分も行くんやで」


「へ?ワイも?」


「俺、謙也、財前それから金太郎くんも校長に呼ばれたんや」




なんでやろ?


まぁ、ええか。あの校長や、また変なこと考えとるんやろな。



ワイは全く疑いもせず校長室に向かった。








―――




校長室に入るとシ校長がコーヒーを飲みながら死んだように寝とった。


最初はホンマに死んどるってワイだけ勘違いしたわ。やってコーヒー片手に白目向いて寝とるんやで?
どうやったらコーヒー飲みながら寝れるんやろか?






「シ校長、来ましたよ。シ校長」



白石が必死に起こすけど白目向いたシ校長は全くの無反応。やっぱ死んどるんとちゃうか?




「しゃーないわ…」




そう言うと白石は自分の左腕の包帯を少し解いて、
解いた部分の包帯を使って包帯を校長の頬に思いっきり叩きつけた。


まるで鞭でも使いよるみたいに。





バシーン!!




「イッタイネ!!!(泣)」



「あ、起きたわ」





流石白石!頼りになる男や!

シ校長は白石に叩かれた顔を摩りながら起きた。





「で?俺らを呼んだ理由はなんや?子豚校長」



確かに子豚っぽいけど言ったらアカンやろ!ホンマに子豚っぽいけど…。

光は恐ろしいわ…。





「ア、今回ハネ!チミ達ニ潜入シテキテ欲シイ場所がアルネ!!」




潜入?あのなんか変装とかして入り込むやつやろ?
なんか刑事ドラマで見たことあるで。



あり?




「なんでワイも?」




白石達は分かるで。やって妖怪やし。でもワイは人間で逆に邪魔者やろ?!




「チミニハ、場所案内シテモラウネ!」



ワイが場所案内って…



「場所ってまさか」

「チミガ住ンデタ街ネ!」





ならワイ戻れるんか?!



「デモ行クノハホンノ少シノ時間ダカラスグ帰ッテ来ルネ」




そんなぁ(泣)



「残念やったな金太郎(笑)」



今絶対光笑ろたやろ…。




「しゃーないからワイが案内したるわ!!」




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