BLOOD KNIGHT

□親友と学園生活
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居なくなった



それはまるで…




闇に飲み込まれ




この世から消えたかのように…







―――――
リョーマside



金太郎が行方不明になって二週間がたった。


それは急にだった。



金太郎のお世話になっている親戚から電話があった。



金太郎が元々好きで今の親戚の家にいるわけではないことは知っていた。正直俺も金太郎の親戚は好きじゃない。

それでも金太郎にはそこで生きて行くしかなくて仕方なくいたんだ。



勿論何度も俺の家で暮らそうと言った。けど外面は良い金太郎の親戚はそれを許さず逆に仲の良い家族面。

まだ子供だった俺にはそれ以上強く言えなかった。


まぁ、さすがの俺でも金太郎が何されていたか知らないけど…。








俺と金太郎は中学が一緒だった。途中からだけど。

帰国子女でなんだか周りより冷めていた俺と
大阪弁丸出しの見た目傷だらけの転校生金太郎。
共通点は周りとちょっと違うだけ。

でも俺達にはそれで十分だった。



それから俺達は毎日一緒で奇跡的に三年間一緒のクラスだった。

毎日ふざけあって今までで一番楽しい時間を過ごせた。


高校も金太郎と同じ所に行けると知って嬉しかったけど生意気な俺は嬉しそうなそぶりを見せなかった。



それと高校に上がったら家を出るって金太郎は嬉しそうに語ってたっけ。

俺もそれを望んだ。これ以上金太郎の身体に傷が増えるのが嫌だったから。





けど…まさかこんなに早く家を出るなんて思ってもなかった。



最初金太郎の親戚から金太郎を知らないかと電話があって
何故だって逆に問い詰めたら金太郎が家出をしたって言った。

そりゃ最初は喜んだ。やっと自由になれたねって。




でもいつまで経っても金太郎から連絡は来なかった。


あいつは馬鹿だから連絡を忘れてるんだと思った。でもいくらなんでもおかしすぎる。

それに俺からも連絡入れたけど全く繋がらなかった。



連絡が取れずに行方不明という状態で一つの可能性が浮かんだ。


最近俺の住む街では妖怪の被害が堪えない。だからもしかしたら金太郎も…って。





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