BLOOD KNIGHT

□銘海学園
1ページ/11ページ




例えどんな世界でも



描けない未来は



存在しない



生きて行くしかない




――――





入学一日目、担任のオサムちゃんの言葉でワイはここが妖怪が通う学校やって初めて知った。



確かに色々おかしかった。



空が異様に暗かったり
草木が枯れとったり
街は荒れ果てとったり…


それに生肉食べたり
大量のぜんざい食ったり
固形物?がダメやったり…



なんでもっと早く気づかんかったんやろ?!




「金太郎くん?」



白石も



「金ちゃん大丈夫か?」



謙也も



「Zzz…」




光も妖怪なんかな…?



アカンなんか恐なってきた…。




「今日は特に授業はないから帰っても帰らんでもええで。

じゃまた明日な」


そう言うとオサムちゃんはあくびをしながら教室を出て行った。
他の生徒もオサムちゃんに続いて出て行った。



「金太郎くんどないしたん?」



教室にはワイらだけになった。すると白石が急に黙りこんだワイのことを心配しとるんか話かけてきた。



恐いけど…聞いてみるか?


「なぁ、白石って…


妖怪なん?」


「せやで?」



やっぱ妖怪なんや…。



「みんな…妖怪なん?」


「何当たり前なこときいとんねん。



人間なのは金ちゃんだけやで」




なら校長はワイが人間やって知っとってからこの学校に入れたんか?




『オオ、ソウダソウダ餌生徒ダヨ』



あ…

餌生徒…



「ワイ白石達に食われるん…?」


やって餌なんやろ?



「金ちゃんなんか勘違いしとらへん?」


「餌生徒ってそういう意味やないで」


へ…?
ちゃうん?




「餌生徒っていうのは全校生徒の基準や。主に人間の身体能力、日常生活やな。

人間がどれくらいの低生物か基準がおらんと分からんからな」



さっきまで寝とった光がめんどくさそうに説明した。

説明の中になんか傷つく言葉があったけど無視しとこ。変に突っ掛かってさらに傷つくのはごめんや。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ