BLOOD KNIGHT

□プロローグ
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日付が変わるとき




二つの世界を繋ぐゲートが開き




導かれるように




《裏》へ墜ちていく…





――――



只今の時間23時55分
所持品
財布
携帯
身分証明書
着替え


格好
Tシャツ
パーカ
ジーパン
両腕包帯
顔には湿布




「あ〜、これからどないしょ〜」





ワイ遠山金太郎はたった今親戚の家を飛び出してきた。
やってあの親戚の家族ワイのこと完全に受け入れてないし。うっとうしそうにいっつも見てくるんやもん。


仕方ないやん。ワイやって行きたくてあの親戚の家に行ったわけやないんやから。



「もう親戚の所行くの嫌やな…」




ワイには両親がおらん。やから親戚に世話になるしかなかった。


けどもう高校生になるんやから一人暮しがしたかった。でも親戚は許さんかった。
なんなんや一体?都合の悪いときはのけ者扱いで、都合が良いときは家族扱い…。


もっと早く家を出ればよかったわ。



「でもお金ないしな…」


住むとこも失ってもーたし…。
このままやったら高校も行けれんわ。




「あー!!ホンマにどないしょー!!!」


「私ノ学校来マスカ〜?」



え…誰??




「ヤッパリコノ時間帯ガ一番ゲートヲ開キヤスイネ!」



ワイがうろたえよったら見た目50代で紫色のスーツに赤色の水玉蝶ネクタイの
おっちゃんが話掛けてきた。


大人にしたらかなりちっこい…
だいたい140cmくらいか?




「急ニ失礼シマシタ。私ハ銘海(メイカイ)学園ノ校長ヲシテイル[シ・テン・ホージ]ネ!」



ヨロシクネ!
といいながらシ・テン・ホージ?校長はワイの手を勝手に握ってブンブン振った。
握手にしては手ブンブン振り過ぎやろ!!
それにテンション高過ぎや!!



ん?
銘海学園?



「そんな学校ここら辺であったか?」

「心配イラナーイ!私ガ連レテ行クネ!!」




するとシ校長(フルネーム出すのめんどくさくなった)はワイの手を握って
近くにあったリムジンにワイを無理矢理押し込んだ。



「え、ちょ?!」


「サ、出発ネ!!」




これって誘拐やん!!



アカン!!

こんなわけ分からん変なオッサンに着いていったらワイどうなるか分からん!!



そうこうしているうちに車は動き出した。


ワイは何も知らされずに連れていかれた。


ワイの意見は完全に無視か!!








時刻は日付がかわり零時を指していた。




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