青空彼方

□完璧だった男
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白石蔵ノ介か…





―――――


金太郎side


ー数ヶ月前ー


ワイは四天宝寺高校の校長に呼ばれた。四天の校長とは実家がお隣り同士で昔は色々お世話になったんや。やから、
嫌な予感がしたけど行かざるおえんで仕方なく行ったら…









「四天宝寺の教師にならへんか?」





こう言われた。


実はワイは教員免許を取った後、ジムでスポーツトレーナーしよったんや。

ワイには教師向いてない思ったからな。やけど、それを知った四天の校長がワイを呼んだんや。





「いやいや、ワイには教師は…」


「資格持っとるやん」


「でも友達に進められただけやし…」





教えるのなんて得意やないし。
それに何でわざわざワイなんや?


なかなかうん、と頷かないワイに校長は最終兵器を出してきた。





「たこ平たっちゃんのタコ焼き十人前券十枚あげるんやけど…「これからよろしゅう!」






くっそー(泣)タコ焼きに釣られてもうた…。


やって十人前券十枚やで?百人前やで?今だに達成できとらへん夢の一つやったから釣られて当たり前や!



せやけど、理由ぐらい聞いとかんとな?





「あのさ校長のおっちゃん、なんでワイなんや?もっと良い教師ならいっぱいおったやろ?」


「それわな…」





そう言うと校長は引き出しからスッとテーブルに大きめの封筒を出してきた。
なんやこれ?これがワイを選んだ理由なんかいな?





「詳しくはこれに書いてあるからしっかり見とってーな」

「はぁ…分かったわ…」







それから数分校長とたわいもい話をしてから学校を出た。



ふと後ろを振り返ると懐かしい校舎が目に入った。




まさか卒業してから八年後にまた毎日来るようになるなんてな…。

あ、因みにワイ今26歳や。よう中学生に見られるやけどな、何処が中学生やねん?!



酒も飲めるわ!(ビール一缶で顔真っ赤になって記憶飛ぶ)

タバコやって吸えるわ!(一本吸うとむせて一時咳が止まらない。煙で涙も止まらない)





…ワイどっちも無理やんか(泣)やっぱ子供なんやろか…。




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