青空彼方

□憂鬱な日々
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はぁー…





―――――


三年生やからただでさえ受験があって憂鬱になるのにこう何も楽しみが無いと更に憂鬱になってまうわ…。



先生観察は面白かったで?あの先生でいろいろと楽しめたし。
でも初日に比べると俺も結構先生のこと分かったから今はそこまで先生観察しとらんし。




授業なんてあんまり乗り気にならんし…。


はぁ…




キーコンカーコン、キーコンカーコン〜



授業終わったわ。次は国語か…。



ガタッ



「ん?白石何処に行くんや?」


「トイレや。トイレ」



ホンマはトイレやないけどな。








――――

ガチャ



「んー、ええ天気やー」




此処は特別教室棟の屋上。滅多に人が来ることが無い。

他の棟には先生がよく見回りに来るから俺はわざわざ自分の教室から遠いこの屋上にやって来たわけや。
此処も見回りに来んわけやないんやけどフェンスがぐらぐらであんまり生徒が来んから先生もあんまり見回りに来んのや。






もう俺が何しに此処へ来たかわ分かったよな?






そう、サボりや。




あっ、でも何時もやないで。時々や時々。


此処に居ても暇って言ったら暇なんやけど此処には…





「お、白石たい」




サボりで有名な千歳がおるんや。



「千歳、今日自分教室行ったんか?」


「いや、めんどくさけん行っとらんよ」



はは、千歳らしいな。でも単位大丈夫なんやろか?



「横ええか?」

「よかよ」



千歳の横に腰を下ろして何も考えず、時間が過ぎるのをぼーっと待つ。以前の俺からしたら考えれんことやな。けどホンマに今は何もする気がないんや…。





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