我の望みは

□2章
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〜アーレイ城下町〜


スピリアの騒動から3日、ローエ村を旅立って7日目。
僕らはついに、首都アーレイ城下町に到着する。



城下町は厚い石造りの障壁が一面を取り囲み、外敵を防いでいる。
その姿はまるで超巨大な要塞に思えなくもない。

大きな木の門を潜ると、今までの僕には無かった世界が目の前に映し出される。


タツミ『ここが、・・・・・・アーレイ城下町』

周囲の喧騒が響き、行き交う人々の波を見つめる。

周りを見渡せば、どこもかしこも店と人。


タツミ『とりあえずミウ、鞄の中に入ってて』

ミウ『う、うん』

僕は田舎者丸出しの表情であちこちに目を奪われていたが、ミウも同じだったらしい。

ミウはいつもの定位置である鞄から首だけを出して、キョロキョロと周りを見渡している。


タツミ『とっ、とりあえず宿だな!』

暫らくはここ、アーレイ城下町を根城にするつもりなので、安そうな宿を探そうと思う。

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