我の望みは

□4章
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一方その頃

アーレイ城下町から霧の神殿を目指す一行の姿があった。




アカリ『えっとね。魔法って言うのは自分の魔力を媒介にして、頭で想像した形や効力を具現化させるんだよ』

僕たちはアカリ先生を中心に草むらに座りながら授業を受けていた。


ここはアーレイ城下町から南に伸びる街道をひたすら南下した場所である。
街道から少し離れた木陰で休憩がてら、道中ひょんなところで話題になった魔法について教わることになった。


タツミ『・・・・・・え!!頭で想像??気合で魔法は打てるんじゃないのか?』

今までの自分の魔法論を覆すアカリの講義に驚愕する。

僕の質問が愚問だったのか・・・・・・、いつも元気なアカリの笑顔が今は引きつっている様に見える。

アカリ『気合で打てたら魔力必要ないかも・・・あはは』

うむむ・・・確かに気合で打てたら魔力いらないよな。
・・・・・・アカリの言う通りかもしれない。

僕はすかさずミウを睨む。

タツミ『・・・・・・ミウ』

ミウ『ドキッ!』

僕の呼び声に身体が一瞬飛び上り、あからさまな反応をする。

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