It is a sunflower!!

□第18話
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「…結構増えたなぁ」

周りを取り囲む水槽を見て呟くシーク

シークはロビンの隣で本を読んでいた


ロビンはシークを横目で見て、本をパタリと閉じた

その時サンジがコーヒーを持ってきた

後ろにはフランキーもいる



「シーク、一つ聞いてもいいかしら」

「ん?どした、急に…」

別に許しをとるなんて面倒なことしなくていいんじゃないのか?という顔をしている

ロビンはそんなシークに軽く微笑んだ



「ええ、あなたの生い立ちのことで少し」

「あー、なるほど…全然おっけー」

シークはなぜかドヤ顔でこたえた


ロビンは少し間を空けてから話し始めた



「あなたの立場は、ルフィとも似てるんじゃないかしら」

「…そうだね」

うんうん、と頷くシーク



「じゃあなぜ、あなただけそんな目に?」

「うーん、それはおれの父親に問題があったみたいだ」

「父親…レフリアね」

「そう」

シークは一呼吸おき、考えるように天井を仰いだ

サンジもフランキーも黙ったままだ



「おれの父さんは、なんか歴史に詳しかったんだ…」

「歴史に?」

「うん、これ言わなかったんだけど、オハラの出身なんだって…」

「!!」

「多分ロビンが生まれる前に出てったんじゃないかな、もう結構な歳だし」

「…そう」

ロビンは少しだけ俯いたが、すぐに顔を上げた

シークは苦笑している



「そいで、おれの父さんは知っちゃいけないことを知ったんだって」

「それは、まさか空白の100年…!?」

「いや、えっと、そこまでは分からないけど…」

「ええ、そうね…ごめんなさい」

「あ、いやいや…おれの方こそ」

「いえ、それで…あなたはどこでそれを知ったの?」

「あー、それね…」

シークはまた苦笑した

だが、目がまったく笑っていない

首を傾げる三人



「おれさ、海軍本部に忍び込んだんだ」

「はあ!?」

サンジが素っ頓狂な声をあげた

さすがに黙ってはいられなかったようだ


「ほら、そん時おれは一人だったから、能力で狭いところも通れたし…そこでルフィの父さんのことも知ったんだ」

「…お前ってヤツは」

サンジは溜め息をつき頭を押さえた

シークはさっきとは違い、ゆるい笑顔だ


ロビンも「そう」と頷きそこで話は終わった




「サンジ、おれもコーヒー」

「自分で淹れろ」

「えー!コックだろうが!」

「うるせェ!レディ限定だ!!」

「サンジのばかーっ!!」

結局、悪態をついただけでキッチンへは行かなかったシーク

サンジもぶすーっと拗ねるシークを横目で見るだけだった




「…また入ってきた、サメね」

生簀に入ってきたサメ



「な!いいだろ、この部屋」

「部屋はいいが、サメってあのばか共」

「だってルフィ、バカじゃん」

ケラケラと笑うシーク

すぐにルフィとウソップが入ってきた



「おーい!サメ入って来たか!?すげーツノはえたやつ!!」

「ええ、入って来たけど…今まで釣った魚はみんないなくなっちゃったわよ?」

「ぎゃーーーっ!!」

「共存ってもんを考えろ、当たり前の事だろが!!」


頬杖をついてルフィ達のやりとりを見るシーク

なんとも楽しそうだ、シークが


それを見ていた大人なフランキーとロビンは面白そうに微笑んでいたとか







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