It is a sunflower!!

□第6話
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ううむ…なんだかどえらい事になっているらしい

なんでも市長のアイスバーグが撃たれた、とか

でも市民の声を聞く限り恨みをかうような人ではないと思う

……会ってみたいが、会えるわけねーな


ガレーラカンパニーの職長たちがいるだろうし、なんの関係もないおれが面会はムリか




「うーん、にしてもまたイヤーな予感っ…!」

おれの予感は当たるんだ、しかもイヤな予感ばっかり…

いまは人通りの少ない道を歩いてる



「ロビンも帰ってこないしー…」

せっかく楽しくなりそうだと思った矢先に…

ああ、でもこれはこれで、今までとは全く違うし…楽しめないこともないのかな…


と、そこで本屋を通りかかり目がとまってしまった…


「いやおれはロビンを探さねば………ま、ちょっとぐらい良いでしょ」

短い葛藤のすえ、寄り道する事にした












「はっ……しまった、夢中になりすぎた」

気付いたらなかなか、時間が過ぎていた

まずいまずい、ナミに殴られる…


本屋を出てしばらく歩くと、どうも大きな人だかりが…ずいぶん賑やかだと思ったら


「1番ドックだ…」

あれ?爆発音が聞こえるぞ??

また海賊かなんかと戦ってるのか?そう興味本位で空中を歩き覗いてみると



「んん?…なにやってんの、アイツ」

どうやら暴れているのは我が船長だった

1番ドックの職長五人を相手にしているらしい

仕方がないので手伝ってやろうじゃないか…別に楽しそうだとか、そんな理由じゃないぞ



「くっ!なんだこの風、砂煙で前が見えん!!」


砂煙をおこして職長達の目くらまし

その隙にパウリーの縄を切ってルフィのもとへ



「なんだ!?縄が切れた…!!?」



どうやらルフィにもおれの姿が見えてないようで、キョロキョロしてる


「おい、ルフィ」

「その声シークか…!?」

「うん、なにしてんだお前」


お互いの顔が見える距離まで近付くと、ルフィはこちらに顔をむけた


「それが、フランキーと戦ってたのに、ガレーラのやつらが急に攻撃してきてよ」

「フランキー…」

ウソップをやったやつらの…


「あいつら…アイスのおっさんを撃ったのは、ロビンだって!」

「なんだって!?」

驚いた…ロビンが、なぜ…?

アイスバーグがウソをつくとは思えない…でも、ロビンにアイスバーグを狙う理由なんてないはずだ…!

ロビンになにがあったんだ…



「誰じゃ!!」

「!」

砂煙が晴れてきて、おれの姿も影だが見えるらしい



「お前は…シーク!?」

「…どーも」

おれに気付いたカクが目を丸くする

パウリーや、ルッチ…ほかの二人とは初だな



「てめェ海賊だったのか…」

「うん、あ…言ってなかったか??」

首を傾げてやると、パウリーはなんとも微妙な顔をした

なんだ、なにがそんなに不満なんだこのやろう



「!!」

砲弾が飛んできて大きな爆発が起こる

ルフィと引き離されてしまった



ヒュッ

と顔のすぐ横を何かが横切った、というかかすった

まァおれに攻撃は効かないので、血の一滴も出ないけど



「カク…」

「おぬしが海賊、麦わらの一味だったとは…残念じゃ」

「残念?………なんで??」

理由がさっぱり分からず首を傾げると、今度はノコギリが振り下ろされる



「!!」

縦に振り下ろされるノコギリを避けないでいるとカクは驚いたような顔をした

いや、斬られたのにどこにも傷がなく血も出ていないおれに驚いたのか…



「残念、おれは能力者さ…そんな攻撃効かないよ」

「……そうか、それは厄介じゃのう」

べー、と舌を出すとカクはなんだか楽しそうに笑った







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