It is a sunflower!!

□第5話
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ガレーラカンパニーの1番ドッグ、ここはすご腕の職人達が集まる場所だ

そんな職人のナワバリで海賊の道理が通るわけもなく

先ほどバカな海賊どもを倒したところ


また作業を始める

ところどころから、いろんな音が聞こえてくる



「あ、おい…誰かそこにある木材取ってくれ」

手元から目を離さず言うと、スッと目当ての木材が横から出された

一言礼を言おうと


「おう、サンキュ…って」

そこにいたのは、職人でもなんでもない部外者だった



「誰だテメェ!!!」

「あ、どうも」

そう言って片手をあげる不審な男


「おれはシーク、ちょっと見学に」

「バカか、工場内は関係者以外立ち入り禁止だ」

「あ、そうなのか?そりゃ悪い…お前、なんて名前?」

「おれはパウリーだ…て、だからさっさと出てけ」

なにおれは自己紹介してんだ!


にしても、コイツほんとに男か…?ほっせぇな…ひょろひょろじゃねェか

しかも、よく見りゃ美人だし…



「なんだ?おれの顔になんかついてるか?」

「い、いや…」

頬に手をあて、首を傾げるシークとかいう男

そうだ、男だ…



「んで、おれら船を直してもらいに来たんだ」

「客か…」

「まーね、おれの仲間が金持ってじきに来るさ」

「そうか、それまで見学ってか?」

「そーそー、まァいいでしょ?」

「触んなよ、さっきみてェに」

「さっきのはパウリーが頼んだんだろ」

「お前に頼んでねェ」

そう言うと、ガキみたいに口を尖らせるシーク





結局、許可しちまったな

少しはなれたところで作業を見る後姿に、溜め息が出る

なんであんなガキを許可したんだか


「はァ…ちょっと休憩すっか」




工場から出て、少し道を歩くと



「げ………」

「あ!!」

借金取りに見つかり、逃げ回るはめに




「ちくしょう!運わりィな!!」

いや、悪くもないのか…?



「なんっで、シークの顔が浮かぶんだ!!」

借金取りを一人水路に落とし、叫んだ

ああ、やっぱり今日は運が悪い






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