It is a sunflower!!

□第1話
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その日は朝から晴れ、嵐もなく平和な一日だった

暖かな日差しが差し込むなか、お茶をしているナミさんとロビンちゃんのためにデザートを作り

釣りをしている3人を横目で見ながらデザートを美しいレディのところへ

そのとき、小さな船がゴーイングメリー号の横を通った



「ナミさん、あれ…」

「船、遭難者かしら…」

「誰か倒れているようだけど」

ロビンちゃんの言うとおり、船の上に誰か倒れている、本当に遭難者なのかもしれない…

いやそれよりも…



「美しい髪に細身の体、背しか見えないが、あれはまさかレディ!?」

「さあ…サンジくん、助けてあげたら?」

「ナミさんのお願いとあらば!!」

「別にお願いは…って聞いてないわね」



仕方ない、助けてやろうじゃないか!

縁に立ち、小船に飛び降りた

帆も綺麗だし、船が故障したというわけではないだろう、腹を空かして倒れているのか…



「大丈夫ですか?レディ…い?」

レディの肩をもち、こちらを向かせた、が



「確かに美人だ、美人だ、が…これはどうみても、野郎…」

なんだおれは野郎をレディと間違えたのか!
一生の不覚…!!ちくしょう!!


だが、まーほっとくわけにも…


「おいお前、大丈夫か?おーい」

「う、うー…ん」

がばっ



「え……?」

や、や、野郎に抱きつかれたぁあ!!



「てめーー!!離れろ気色悪ィ!!」

「うっせーなァ…」

「なにぃ!!?」

離れたと思ったら、顔をしかめ目を擦り、悪態をつくクソガキ

腹がたつったらありゃしねェ…



「……腹減った」

パタリ



「あ、おい…」

どうしようかと考えていたら、軽い音をたてて倒れたガキ

やっぱり腹減ってんのか…じゃあ、ほっとくわけにも…いかねーか



「う……」

「おとなしくしとけ、落ちるぞ」

ガキを肩にかかえ、甲板に一気にあがる

にしてもなんて軽さだ…コイツちゃんと食ってんのか?



「食ってねーから、倒れてんのか」

自然に眉間に皺がよる



「サンジ!誰だ?そいつ」

ルフィが担いでいたガキに気付き、近寄る



「…腹、苦しいです」

「お、喋った」

「死んでねーよ」

乱暴にガキを放る

ガキは大きな水色の目でおれを見上げてきた


…いやいや、こいつは野郎だ、男だ!可愛いとか思ってんじゃねーおれ!


「腹減ってんだろ、メシ食わしてやるから来い」

「…なんで?」

「はぁ?」

「だっておれ、別にお前らの仲間じゃないだろ?見知らぬ奴に、優しすぎでしょ、お前」

困ったように笑った顔になぜか惹かれた



「いーから!サンジのメシはうめぇぞ!!」

「…そうなの?」

「おお!!」

「んじゃ、いただきます!!」

ずいぶん軽いな…さっきまでの言い分はどうしたんだよ


キッチンへと向かうと、ガキは早足でついてきた






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