Memory does not change.

□第七夜
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とある日の朝、レイは相変わらずちっとも減らない書類が積まれた机に突っ伏していた。


「減らない…終わらない…」

ブツブツと呟きながらも、一応右手にはペンを握り書類になにか書き込んでいる。

そんなレイの頭をペシリと叩いたのはリーバー。
ずいぶんと疲れた顔をしている。


「ほらシャキッとしろ」

「無理ッスよ〜眠い…眠すぎる」

「ねーるーなー」

頬を引っ張ると、レイは軽く頭を起こした。
目の下にはくっきりと隈ができている。

かれこれ徹夜3日目は相当負担が大きいようだ。


「班長、俺そろそろヤバイです…電池きれそう」

「ったく、仕方ねぇな。朝飯ついでにちょっと休憩してこい」

「いいんすか!?」

リーバーの言葉を聞いた瞬間元気良く飛び上がった。

そしてそのままの勢いで歩き出そうとしたのだが、

「あ!レイくん!」

「!」

いつの間にやらレイの背後に来ていたコムイに腕を掴まれ引きとめられた。レイはそんなコムイをものすごく不機嫌そうな顔で振り返る。
そんな態度をものともしないコムイは笑顔のまま話を切り出した。

「レイくん、君には任務に出てもらうよ」

「……え?任務?」

「そう、任務だ」

そう言うとコムイはレイの腕を掴んだまま自分のデスクへと連れて行ってしまった。その場にいたリーバーもコムイの発言の意味がわからず唖然としたまましばらく突っ立っていたとか。

一方、同じくわけがわからないまま連れてかれ、コムイのデスクの前にあるソファに座らされたレイも頭にはてなマークを浮かべている。そんなレイに分厚い書類の束が渡された。

レイはその書類を受け取りはしたが中身を見ることなく怪訝そうな顔で尋ねる。


「オレに任務って、どうゆうこと?科学班も任務に同行したりするのか?」

「普段はそんなこと滅多にない、これは特例だよ」








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