Memory does not change.

□第五夜
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「ラビは今日任務だったのか?」

「いや、今日起きたらもう10時だったさ。てかじじいに起こされた、ショック」

「(じじい?)へぇ、遅かったんだな」

「(レイのせいで)寝れなかったんだ」


ホント、じじいに起こされるなんてショック。
いつも自分が起こしてたからな…。にしてもいつ帰ってきたんさ。


「じゃあ何してたんだ?」

「んー…本読んだり、あと訓練かな」

「訓練か、大変だな」

エクソシストは戦わなくちゃいけないからな、訓練が必須なんだな。
そうやって話しているうちに食堂についてしまった。

昨日のようにパン系を注文すればまたラビに少ないと怒られた。
そしてラビの頼んだ料理を半ば無理矢理口に突っ込まれた。


「むぐっ」

「もっと食べなきゃダメさ!」

「〜〜っ、いらねェって!」

また食べさせようとするラビの腕を掴んだレイ。
しかしラビも負けじと食べさせようとするので、小さな戦いが始まった。

1分間ほど攻防を繰り返していたとき、ガッシャーンという派手な音が響いた。



「?」

二人同時に音がしたほうを振り返った。
ていうか直ぐ後ろだった。

なんだか探索部隊らしい大柄の男と、その男に隠れて見えないが誰かがもめているらしい。
なんだろな、えーっと…色々ひどい単語が聞こえる。

ほとんど隠れて見えない男から発せられているものだけど。


「この、人でなしがッ!!」

「うわっ」

大男が思い切り振りかぶったので腕がこっちにまでのびて来た。
つい反射的に掴んでしまった。

大男が驚きこちらを振り返った。
周りにいる奴ら(ほとんど探索部隊)の視線も集めてしまったようだ。

あーヤな予感。







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