Memory does not change.

□第三夜
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次の日、医者に止められたが半ば無理矢理退院したレイ。
レイはラビと神田に連れられ汽車に乗り込んだ。


「んで、何処行くんだよ」

「黒の教団の本部さ」

「…は?何言ってんのか全然わかんねー」

「あ、その顔ちょっと傷つく」

胸に手を当て悲しみを表すラビ。
しかし早く話を進めろと神田に睨まれ話を戻した。

そして自分達がエクソシストである事と、エクソシストがどういう物なのかを話す。
物分かりのいいレイは直ぐに話を理解した。


「あん時の丸いのがアクマなのか…」

「そ、オレらはアクマを壊すのが仕事さ。そんで黒の教団ってのは千年伯爵に対抗するために作られたんだ」

「千年伯爵?」

「ああ、そっか」

ラビは今度は千年伯爵の説明を始めた。
この世の終焉を望み、アクマを造り出した張本人。つまり敵の親玉だと。


「レイは行く宛が無いみたいだから、教団で仕事探そうって事になったんだ」

「…まァ行く宛はねェけど、仕事って…イノセンスとかいうのが無いとダメなんだろ?」

「その辺は着いたら説明するさ。一応科学班とか他にも仕事あるからな」

科学班はとても一般人じゃ入れないけどな、そう付け加えてラビは説明を終了した。
神田は終始無言。窓の外を見つめたままだ。

レイはというと、ラビの説明を頭にめぐらしていた。


アクマ、エクソシスト、イノセンス、黒の教団、千年伯爵。



「………」

レイはなんだか妙な気持ちになり目を閉じそのまま眠りについた。







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