white whale!

□第八章
1ページ/3ページ





「んぎゃっ!!」

「…なにしてんだよい」

「あはは…おはよう、マルコ」

昨日入れ墨をいれてもらい、一日ブルーだったおれ

そんで結局マルコとの修行も延長してしまった…


で、さっきの声はおれが部屋の外に出ようとドアを開けたらマルコが先に開けてしまいー

つんのめったおれが前に倒れたときの声だ、うん



「受け止めてくれたっていいじゃねーかよ」

「わるいな、反射的に」

「なるほど、反射神経が優れてんスね」

「で?」

「え?」

急にで?とか言われても…話が読めねーよ

いや、おれ理解力が乏しいから…



「やるのか?今日こそ」

「あ!あー、うん!やる、よろしくマルコ!」

「よい」

「と、その前にメシーー」

ダッシュで食堂へと向かった

後ろから溜め息が聞こえたが気にしねェ!



「おーす!!」

食堂はやっぱり賑わってんなァ

いーな、大勢でメシ食うってのはな!



「お、サッチおはよーす」

「ん?おお、ユウトか」

軽く手を挙げたサッチ

真似して手を挙げるたがおれとサッチじゃなーんか違うんだよな


「歳の差か…」

「声にでてんぞ」

「今のはわざとだ」

「そうか…」

あ、顔逸らされた…

別に全部が全部声に出しちゃった、とかじゃないんだからな



「んん?」

と、サッチの向こうで机に突っ伏しているクセのある黒髪は…



「え、えーす…」

机じゃなかった…

机じゃなくて、またメシの入っている皿に突っ伏していた

ああ、いったいどんな顔になっていることやら…

ホント一番謎な人物だぜ…エースは



「おい、こら…起きろよォ、いつか窒息死すんぞ?」

「ぶほっ」

「うわ!汚ねっ」

予想通りエースの顔はもの凄いことに…

グッチャグチャだ…



「あーもーホラ」

「ん、さんきゅー」

近くに置いてあったタオルを手渡すおれは何気面倒見がいいんじゃねーの?

ってかエースがガキすぎんだろ…



「ユウト」

「お、さんきゅーマルコ」

マルコがおれの分のメシを持ってきてくれた

この船でマルコはみんなの世話係なのかもな…

…………お母さんポジション?



「さっさと食べろ」

「うっ!」

アホな事を考えていたのがバレたようで、頭をどつかれた



「食べたら、修行始めるよい」

「おう!」









.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ