white whale!

□第七章
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「手の調子はどう?」

「おう、バッチリ!」

手をグッパさせてアピール

美人なナースだなァほんと…羨ましい



「傷の治りが早いわね」

「そうなんだよ…昔っからね」

「それは良かったわ」

ふふっと可憐に笑った…うぅ美人



「おーい、ユウトーー」

「あ、エース」

「どうだ?」

「おうバッチリ!」

様子見にしてくれたエースにも大丈夫アピール

あ、ちなみにここは、病室?的なとこじゃないかな

他にも怪我した人とかいるし…

まァ大概のやつらは追い出されてるけどね!


ん?おれたったこんだけの怪我で来ていいのかい?


「いいのよ、ユウト」

「お?おおーそうか…?」

なんか心読まれちゃってる?とか思ってビビッタが

エースの顔を見る限り、またおれ口に出ちゃってたみたいだな…


「よーし、飯食いにいこーぜ!」

「おう!」

メシに反応するエースは、なんか幼いなァ

微笑ましー



「なにニヤニヤしてんだ」

「あー冷たいー」

さっきからのコレは地味にキツイ…



「エースー、なんかおれに冷たくねーー?」

「そんなことねーよ」

「えー、そうー?」

「そりゃ意識してるってことだな」

「ぎゃあ!」

ななな!

なんでコイツは神出鬼没なんだ!

この数日間でなんど驚かされたことか…!!

食堂入っていきなりこれかい!



「なんだよ、サッチ」

「ん?なんだよ、って何がだ?エース」

「だから意識って」

「そのまんまの意味だが?」

「う…サッチ微妙に首しまってる」

「わりーわりー」

肩組んだまま首絞めないでほしーよな…

って、あれ?



「なんかエース不機嫌?」

「別に」

「えっ!おいエース!」

「あーあ、行っちまった」

「サッチ、エースに何言ったんだよ」

「別に?ホントのこと言っただけだが?」

「あー?」

もうなんっでニヤニヤしてんだよー

コイツー


あーエースと一緒にメシ食おうと思ってたのにー



「お前エースに懐いてんなー」

「懐くて…おれは犬か」

「そーかそーか、鈍感なんだなーお前らは」

「だから違うって…あ?おまえら?複数形?」

「よーし飯食うかー」

「無視か!!」



やっぱりこいつらは酷かった、地味に







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