white whale!

□第六章
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エースと一緒に朝飯、兼昼飯を食ってる真っ最中




「そーいやお前どっから来たんだ?」

「なんて今更な質問……」

昨日、その前…一昨日か、海賊になったユウトです

にしても昨日はほんと大変だった…


敵船が来たと思ったらボコられ、みんなを抑えんのに必死になって
そんでもって午後にスリル満点の鬼ごっこ

最後が、海王類というでけー怪物のせいで強制終了


なんてハードな一日だったんだ…



「おい、おれの話聞いてんのかよ」

「聞いてるっつーの」


んー

なんて美味い飯だ…

あ、ちゃんと話聞いてたかんね?嘘じゃないよ??



「てかそれはむしろ最初に聞くべき質問じゃね?」

「まーそれは…」

フォークを咥えたまま考えるエース



「なんつーか、お前が雑魚過ぎて聞く意味ないかなーと」

「なにそれ酷くね!?」

なんて酷い言葉なんだ…

昨日はせっかく皆からの愛を確かめれたと思ったのに…!

やぱりおれの扱いは変わらないのな!!




「もしおれが敵のスパイとかだったらどーすんだよ」

「あ、それはない」

「ぐはっ!」

おれ撃沈…

なんで…もしかしたらすっげー演技が上手くて雑魚の振りしてたとか

いやおれ嘘つくの下手なんだけどね



「ほら、嘘下手なんじゃねーか」

「うっわー、また声に出てたー!」

「食事中は静かにしろよい」

「マルコ、サッチ」

「…うーす」

なんだかお馴染みになってしまったこの4人

つってもまだ全っ然日にち経ってませんが、1日中一緒にいればそうも思えるよ




「で?どっから来たんだ?」

「なんかおれ初日でシリアスな話しなかったっけ?」

「…そりゃ関係ねーだろ」

あ、ちょっと俯いちゃったよエース



「あれは仲間とか居なかったのか?って聞いただけで、どこから来たとは聞いてねー」

「あーはいはい、分かったよ」

おれは一気に皿を空にした


なんかマルコもサッチも興味津々と言った感じでおれを見てるし

それにちょっと周りを見てみれば、なんだかこちらに耳を傾けている人達も



なんだよ、おれのこと雑魚いとか思ってたくせに興味あるんじゃん








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