I do not believe me.

□第一話
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「う、わああああ!」

「!」

移動途中に叫び声を聞いたリト。
建物の壁を蹴り方向を変えて声のした方へ向かった。



(間に合え…)



ヒュッ


訓練兵の一人が今まさに巨人に喰われようという時、風を切る音と同時に巨人のうなじが削がれた。

巨人はそのまま後ろに倒れ、口から訓練兵が這い出てきた。
リトは傍に寄り手を差し出した。



「怪我はないか」

「は、はい!あ、ありがとう、ございます…!!」

訓練兵はぼろぼろ涙を流しお礼を言った。



「巨人から逃げてるうちに仲間とはぐれてしまって…」

「そうか…ここは危険だ。移動しよう。俺から離れるなよ」

「はい!」

リトは訓練兵を隣に引き連れて移動した。



「待て」

「!」

突然リトが訓練兵を止めた。
慌てて屋根に降りる訓練兵。すぐに理由が分かったようで顔を青ざめた。

前方には3体の巨人がいる。
どれも5m以上の大きさだ。



「ここで待ってろ」

「え…まさか一人で!?そんな、無理ですよ!」

「…俺は訓練兵じゃないから、無理じゃない」

「え…」


リトは屋根から飛び降り、地面すれすれを飛んで行った。




「どうして、調査兵団がここに…?」






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