大震災

□無題
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〜3月9日〜
この日はよく晴れた日だった。私の通うA中学校は一般入試のため3年生だけ3時間授業だった。授業と言っても奉仕作業だけなのでいつもより楽だった。
一般入試を受けに行ったのは60人中18人だけだった。残りの48人は推薦で合格した。私も推薦で合格し第一志望のW高校の食品科学化に入学が決定した。
姉と同じ高校に通う事になり嬉しかった。
3時間の奉仕作業は、体育館のワックスがけ、窓拭き、正門回りの掃除ぐらいだった。
友達とワイワイ話ながら卒業式までの時間を楽しんだ。
授業終了の鐘が鳴り、後は帰りの会だけになった。
3年生は2クラスで、今までで一番多い学年だった。
私は3年1組で、河童見たいな背の高いY先生が担任だった。
私は帰りの会の最中に友達と遊びの約束をたてていた。
春休みに東京に行くときに着る服を買いに行きたかったのだ。
1組は2組よりも早く帰りの会が終わった。私は2組の友達のC(仁王先輩とあだなをつけた)といつも帰っている。仁王先輩を待つために2組の教室の前の廊下に友達と座っていた。
何分経っても終わらないため私と友達は苛立って教室の扉を少し開けてイタズラをしたり、扉に近い席の人に話しかけたりした。そんな事してると学校全体が少し揺れた気がした。
「地震じゃない?」
と、友達に話しかけた瞬間に
大きく揺れ始めた。
私を含め廊下にいた全員が2組の教室に入り、身を寄せあった。頭を近くの空いている机に突っ込んだり、鞄を頭の上にのせたりした。
揺れがおさまると帰っていいと指示された。

この地震を引き金にあの大震災が起こるとは誰も予期出来なかっただろう。

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