青学
□君のために
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病院を後にした不二はまっすぐにストリートテニスコートへ向かった。
「今のままじゃダメだ、もっと強くなりたい。夢華のために。」
不二はラケットを強く握りしめボールを打ち込み初めた。
〜病院にて〜
「夢華さんの心臓はもう限界に達しています。いつ急変してもおかしくありません。」
医師が夢華の両親に告げた。
「そんな・・・、夢華を・・夢華を助けて下さい!!!」
必死に両親は言うが、
「もう、手の施しようがありません。」
夢華の両親は泣き崩れた。
〜テニスコートにて〜
ボールがテニスコートいっぱいに散らばっている。
不二はラケットを握りしめ、肩で息をしていた。
「はぁはぁ、あと、あと少しで完成できるのに・・・・」
後ろから複数の足音が聞こえてくる。
不二が振り返って見るとそこには、手塚、大石、乾がいた。