青学
□君のために
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手塚、大石、乾は黙ってラケットを持ち、コートに向かった。
「不二、手伝ってやる。」
「データを取らせてもらうよ不二。」
「1人で練習するよりも、俺達がいた方がいいだろう。」
3人はコートに立つと構えの姿勢を取った。
「・・・・ありがとう。」
不二はテニスボールを地面に弾ませると、空高くボールを打ち上げた。
全国大会決勝戦前日。
「はぁ・・はぁ、か、完成した。ありがとう、手塚、大石乾。決勝戦に間に合って良かった。」
「早く会いに行ってこい。」
手塚が不二のラケットケースを投げると、不二は両手でキャッチした。
「あ、ありがとう。」
不二は走り出した。
〜病院〜
病室には、沢山のチューブが繋がれている夢華が寝ていた