アホの小説

□星はなく
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 俺は何をしていたんだろう。目を開けて自分の部屋の天井を見つめていた。
「くそっ」
思わず口からこぼれる。
あんなことするんじゃなかった、周りのふいんきに流されたとわいえあんな・・あんな・・・

今日は七夕。織姫と彦星が年に一度会う日。授業は静かに自習。星の観察会のスケジュールを決めるために時間をもらったのだ。しかし本題が終われば静かにしてるわけもなく、恋愛話でクラス中が盛り上がっていた。俺は端っこでPSPをして干渉しないようにしていた。
「おい、水野!」
水野とは、クラスで一番おとなしい女の子(いわゆるインキャというやつ)で、俺の片思いの人。
「お前好きな奴いるだろ?」
さっきからうるさいのはクラスのムードメーカー(?)の田嶋というやつだ。
「え、わ、私?」
水野さんはだいぶ驚いていた、いきなり話を振られたから戸惑っているんだろう。にしてもかわいいなぁ・・・やべっ見とれてたら死にかけた!
「べ、別にいないよ」
「嘘つけよ、お前日比野のこと好きなんだろう?」
ちなみに日比野は俺のこと・・・てっおいおいおいおい!!!どいうことだそれ!?水野さんが俺のことを!?
「あ、・・・」
急に赤くなる水野さん。嘘だろ?よしゃぁぁぁぁ!!!!!俺は心で雄たけびを叫んだ。
「まじかよ図星だぜ!こいつ」
うるさい!田嶋!引っ込んでろ!!
「だってよ日比野どうする?」
と、田嶋が聞いてきてた。もちろんおkに決まって・・・ん?なんだこの視線・・・これは期待の目だ!ここでおkしたら確実におちょくられる!!それだけは避けたい!!
「え、っと・・・」
言葉につまる。
「俺は、お前のこと・・・嫌いだし」
よしよし・・・て、おい!何言ってるんだ俺は!!水野さんは今にも泣きそうな顔で見ていた。
「あぁふられちまったなぁ水野」
黙ってろ!田嶋!
「別に・・・」
水野さんがぷいっと向こうを向いてしまった。

そして今にいたる。いわゆる失恋をしたのだった。
「くっそぉぉぉ俺の馬鹿ぁぁぁ!!!」
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