ナイアナ

□T
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「ねぇ。」

「ん?…っ!?」

力が入らなくなる身体、ケイイチは力なく崩れ落ちた。
それを見下すナオヤの瞳は光っていた。スタンガンの容量で能力を使ったらしい。

「なに、…を……」

「ごめん、気失って。」

二度目のそれを受けケイイチの意識はなくなった。ナオヤはケイイチが意識を失ったのを確認すると、背負って歩きだした。
その瞳はまだ光っていた。「かるいな…。」とつぶやいたが、誰も聞いてはいなかった。



「……ここ、は?」

「目、覚めた?」

「―――っ!ナオヤ…。」

徐々に意識がはっきりしてくる。ケイイチは周りを見渡すと逃げる事は不可能だと知る。
両腕は鎖で縛られており、首には緑の首輪が付いていた。
その首輪も、壁に繋がれていた。さらに周りを見渡すとケイイチはベッドの上に乗せられていた。

「何でっ…こんなこと!!」

「好きだから。」

「は……?――ふざけるなっ!!」

きっ、と睨みつけるが、あまり効果はないようだ。
むしろ「誘ってるの?」と言い返された。そんな理由でこっちはこんな事に…!?
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