□ 奪われた視界
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朝起きたら視界に入るのは、恋人の葉月。
「おはよ、よく眠れた?」
「ん、ぐっすり。葉月は?」
「俺もぐっすりだよ」
ほんとに寝てたのか不思議だけど(目開けたらいきなり目があったし)葉月には口だしできない
ふわっ、と頭を撫でようとしたら殴られると思ったのか、びくんとゆずの体がはねた。
「体は正直だね。」
そう嫌味っぽく言うと、ごめんと俯いて呟くゆずが愛らしい。
「 ゆず、監禁していい?、 」
「 ぇ..、」
一瞬ゆずの目が泳いだのがわかった
目が泳いで、ぎゅううっと自分の下唇を噛むのがゆずが焦ってる証拠。
「 大丈夫、冗談だよ そこまでしない 」
そういってもゆずは信じられないみたいに俯いている