颯大と李亜

□オレが惚れた女
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オレ、煌(きら)。
6人兄妹の1番上。
5人も妹がいる。
上から由羅(ゆら)・櫻羅(さくら)・天羅(そら)・芽羅(めいら)・星羅(せいら)
由羅は専門学校に通ってる。
櫻羅・天羅・芽羅は小学生。
星羅にいたってはまだ保育園だ。
父親は医者で、母親は星羅を出産した直後に他界。
それをきっかけにオレの生活はガラッと変わった。

颯大と一緒にバカやってたのが、颯大の親父の組の仕事を手伝うようになった。
由羅は自分でバイトして、好きに生活してる。
妹たちと約束したのか、自分と妹たちの誕生日とクリスマスには必ずプレゼントを用意して、みんなで祝っている。

オレは、主に星羅の面倒を見ながら、他の妹たちの面倒もみてる。
毎日の日課は、星羅の保育園の準備と朝飯作り。
朝飯を作っておくと、櫻羅がみんなの分盛り付けておいてくれるから助かる。

みんなをそれぞれ、小学校や保育園に送り出してから、まず、オレはコーヒーを飲みながら、小学生組が前日に持ってきたプリントに目を通す。
家庭訪問・授業参観・行事の日程。
妹たちの習い事のプリントにも目を通して、その日の晩飯の時には、みんなに全部伝える。

オレには、高校時代から付き合ってる彼女がいる。
オレと颯大の幼なじみで名前は詩音(しおん)。
オレが高3、詩音が高1の時から付き合ってる。

どういうわけか、星羅だけが懐いてくれない。
オレを取られると思ってるらしく、ヤキモチを妬く。
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